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Sサイズのシニア主婦です。

「はるさめ」が多ければ

 

「春雨」といえば春に降る絹糸のような細かな雨だ。

しとしとと静かに大地を潤す恵みの雨。

その形状から名付けられた食品に「はるさめ」がある。緑豆などのでんぷんから作られ、食卓でお馴染みだ。

乾物で保存がきくし、調理すれば味が染みやすく、低カロリー、低価格と、その魅力は大きい。

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はるさめ料理

水に戻してさっとゆでれば、幅広く料理に使えるはるさめ。

和食ならはるさめときゅうりの酢の物、中華なら中華風サラダ、春巻きやスープ。韓国料理のチャプチェにも入っているし、鍋料理にも使われる。

味が染みやすく、料理のボリュームをアップしてくれる頼もしい食材だ。

 

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「はるさめ」多めの春巻き。

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「はるさめ」多めのチャプチェでボリュームアップ。

 

はるさめを使う時、だいたい私は多めに使う。

そう私は、はるさめが好きなのだ。

 

「はるさめ」は「粉丝」だが、SNSにいっぱい!

さて中国語で食品のはるさめのことを「粉丝 fěnsī」という。緑豆などの澱粉を線のように細い状態にしたもので「丝 sī」という字面からも糸のように細いことがわかる。

おなじみの青椒肉絲は、「青椒」がピーマンをさし、「肉絲」は肉の細切りという意味なので、「丝 sī」のイメージがしやすい。

この「粉丝 fěnsī」が中国版ツイッター「ウエイボ―」で面白い使われ方をしている。

福原愛ウエイボ―

https://www.weibo.com/u/5950061090?is_all=1

 

これは「ウエイボ―」の「福原愛」さんのページ。日本を代表する卓球選手として活躍し、中国にも彼女のファンは多い。この「ウエイボー」のページに「粉丝 4958326」とあるのは、はるさめの本数でも重さでもない。

 

ズバリ、フォロワーの数だ

なぜ「はるさめ」が「フォロワー」になったのか?

「粉丝 fěnsī」はカタカナ表記するなら「フェンス」といったところだが、この発音に似ている英語の「fan ファン」の複数形「fans」の音をあてたもので、漢字の持つ意味とは全く関係ないという。

中国語はご存じのように漢字で表現される言語だ。外来語もみな漢字に置き換えられる。その方法には3パターンあって、意味から訳す、音から訳す、さらに両方を兼ね備える訳がある。

意訳のものは日本人なら漢字を知っているので概ね意味から推測はできるのだが、音訳だと中国語を学習したことがなければ難しい。

ましてや新語・造語・ネット用語に至っては、お手上げだ。

ファンは「迷」と学んだのだが…

日本では一般的に外来語をカタカナで表記する。

私が中国語を学び始めたのは80年代で、まだまだインターネットには出会っていなかった。

中国にはサッカーファンが多いのだが、サッカーファンのことを「足球迷 zúqiú mí」と学んだ。「足球」はサッカーで「迷」は熱中することだ。

 

「粉丝」のように、本来の意味である食品のはるさめとして使われたり、ネット上では音訳で「ファン」という本来の意味とは全く違う使われ方があることは興味深い。

ちなみにフォローは「关注」。こちらは関心を持つ人という意味でそのままの意味で使われている。

フォロー・フォロワーが「关注」・「 粉丝」と表現される中国SNSのウエイボー。

ユーザー数7億人といわれるウエイボーにはビッグマーケットが存在する魅力から、日本のスターはもちろんのこと自治体もアカウントを持つ。
インバウンドプロモーションの一環として利用しているのだ。

やはり「 粉丝」は多いほうがいいに決まっている。